まんとみだより No.2

どろんこ

まんとみは、泥んこ保育や裸足保育を推奨しているわけではない。こどもが遊びに向かう気持ちを優先して動き出すと、そうなってしまう子が多いだけのことだ。園庭はどこを掘ってもいい。1年の中で、日向や日陰になる場所・時間はいろいろだから、遊びやすい場所はいくらでも変わるし、自分の落ち着く場所もみんな違う。土を掘って水を足して、そこからはいくらでもどんな風にでもなっていく。ままごと、水路、水たまりへジャンプ。泥団子の投げ合い。ツルツルの固い団子作り。名前はないけれどなんとも楽しそうな遊びだってある。土+水のセットは、子どもの想像力や五感を刺激し、全身の五官を駆使しながら発達する幼児にとっては、ごく自然に展開する遊びだ。それでも、汚れを気にしながら遊んでいるうちは、「それなりの遊び」で終わってしまう事が多いのだと思う。『汚れる事は勇気のいること』という子どもも増えている。「え~汚いから・・どうしよう」という気持ちを振り切って汚れる世界に入ってみると、何でもない普通のことだったりする。「洗ったらキレイになるもん(洋服はならないけど)」と開き直って、泥水の中にジャンプする子どもの満足気な表情は、それぞれの大きさの勇気で踏み出したからこそのもの。すてきです。

(大勝)






2023年05月29日