まんとみだより No.17
ワクワク・ドキドキ興味がとまらない
入園、進級から1ヶ月余り。新たな環境でも子どもたちは、もう自分の居場所を見つけて遊びに熱中しています。今回はそんな子どもたちの生き生きとした姿をお伝えしたいと思います。
[ドミノ倒しに夢中!]
キミドリさん(5歳児)がホールいっぱいにドミノ板を並べていきます。いつの間にかお互いに繋げていき、そっと、そーっと息を凝らして、高さを作ったり、微妙に間隔を変えたりしながら、並べています。触ってしまって、倒れ始めると「あーー!」というため息があがりますが、また黙々と並べ始めます。沢山の板を全て並べると、皆が緊張して見守る中、そっと指でブロックを押して、次々に倒れていくのを目で追っていました。そして最後の一枚が倒れると「やったー!!」という歓声があがり喜び合っていました。それぞれが思い思いに並べていきながら、だんだん皆の目標が一つに重なっていったように感じました。初めに目標を決めてから遊ぶこともありますが、遊びながら『こうしたい!』を見つけていくワクワクも遊びの醍醐味です。
「マジ ふかい穴!!」
裏庭では、キイロさん(4歳児)が数人集まって、シャベルで、せっせこせっせこと穴を掘っています。大きな穴ができると、そこへ繋がる水路を作った子も、大きなジョッキに水を入れてきた子も、そっと水を流し込みました。「マジ ふかい穴だよ!」と、満足そうに顔を見合わせていました。
キイロさんも、力を合わせて遊ぶ手ごたえを味わいながら、遊びを展開しています。
[雨だれのメロディーに魅せられて]
雨の日、一人のキミドリさんが園庭に大きいボウルや、色々なカップを並べていました。何をしているのかと見ていると、ホールの軒下に並べられた容器には雨のしずくが次々に落ちてきて、水が溜まっていきます。容器の大きさによって雨だれの音の大きさや音色などが変わることに気づいて、色々と試しているようでした。自分と雨だけの世界で、思う存分に興味を追求していく姿。自然現象の雨さえも遊びにしてしまう豊かな感性があることに驚かされます。
[ ミニコンサート始まるよ! ]
午前中の時間は、子どもたちは自分のやりたいことに向かって、どこでも誰とでも遊びます。様々な遊びのコーナーもありますが、庭の一角ではスタッフがギターを奏で始めます。音色に惹かれた子どもたちが集まってくると、「アイアイ、アイアイおさ〜るさ〜んだよ〜」など、好きな歌をリクエストしながらミニコンサートの始まりです。だんだんとリズムにのって、身体も動き出して、踊りたくなって…ダンスミュージックが流れると、キイロさんやキミドリさんを真似ながら、オレンジさん(3歳児)も一緒に堂々と踊り始めています。
園内の様子を見ていると、一学期前半とは思えない、遊びの充実を感じます。子どもたちは、自分の時間をたっぷり使い、まんとみの環境を探索し、ワクワクドキドキを余すことなく味わって、これからも遊びを充実、拡大していくことでしょう。