まんとみだより vol.36
わくわくがとまらない -心が動く、その瞬間を大切に
まんとみ幼稚園の子どもたちは、日々の生活の中でたくさんの「わくわく」を見つけ、心ゆくまでその世界を楽しんでいます。
満3歳児のアオさんは、いま、かくれんぼに夢中です。ベンチの下に隠れた大人を見つけては、「みーつけた!」と得意満面な笑顔を弾けさせます。その一方で、手のひらの上の小さな何かを、じっと不思議そうに覗き込む静かな探求の姿もあります。

3歳児のオレンジさんは、大きなやかんにコップで水を移す作業に没頭しています。また、園庭に咲く黄色い花を見つけ、その美しさを全身で喜ぶ姿も。お気に入りの土を黙々と集める子、テーブルいっぱいに料理を並べてウキウキとパーティーを始める子――。そこには、自分の「好き」と対話する豊かな時間があります。




4歳児のキイロさんになると、遊びは「表現」と「探究」へ広がります。仲間の前で仮面ライダーショーを披露し、最後には握手会まで開いて交流を楽しむ男の子たち。また、樋(とい)やパイプをつなげて水の道を作り、流れ方を長い時間研究し続ける子。木工コーナーでは、金槌を操るコツを掴み、釘を打つ感触に夢中になっている姿もあります。


そして5歳児のキミドリさんは、庭の隅で「恐竜の骨」の発掘調査に情熱を注ぎます。また「まんとみマルシェ」の準備では、販売する銀杏を真剣な眼差しで秤(はかり)にかけ、社会とつながる喜びを味わっています。

このように、まんとみの環境の中で、子どもたちは自分の好きなことにとことん向き合い、「遊び込む」姿を見せてくれます。
イギリスの教育実践家、A・S・ニールは、世界一自由な学校といわれる「サマーヒル学校」を創設し、「教育の目的は幸福である」と述べました。彼がいう幸福とは、決して成功や成績のことではありません。自分の気持ちを大切にしながら、自ら考え、選び、決めていく。つまり「自分の人生を生きている」という実感を持って、周囲と豊かな関係を結べる、自由で健やかな心の状態を指します。
まんとみ幼稚園が何より大切にしているのは、子ども一人ひとりが誰かと比べられるのではなく、それぞれがかけがえのない存在として丸ごと受け止められることです。
認められているという安心感があるからこそ、子どもたちは迷い、考え、自分なりの一歩を力強く踏み出していけるのです。今日も園庭のあちこちで、心が動く音が響いています。


