まんとみだより No.8

トントン・ギコギコ (木工コーナー)

 

幼稚園の一角に木工コーナーがあります。もう何十年も子どもたちによって使い込まれた道具たちがそこには置かれています。一人ひとりの子どもの手の大きさや、手の力に合わせて槌の重さや大きさが違う金槌、幼児の手に合わせた釘抜き、何種類かの釘、子ども用のノコギリや、木を切るときに使う万力、使い込まれた分厚いテーブル、イスなどが用意されています。
本園では、釘打ちは3歳児から5歳児まで使うことができます。


最近も年少のオレンジさんがやってきて、10センチくらいの板の上にワインのコルクの輪切りを置いて一所懸命釘を打っています(こうすると柔らかいコルクが釘を打ちやすくしてくれます)。なかなかまっすぐには打てず、何度も何度も繰り返し挑戦して、段々に真っ直ぐ打てるようになり、そこからカメラを作ったりしてイメージを膨らませて遊んでいます。3歳児が釘打ちをするのは危ないのではないかと思われることもありますが、子どもは、自分にできそうもないことには慎重で、友達のやることをよく観察して、できそうだと思うと挑戦します。そして、粘り強く、諦めずに頑張り、うまく打てるようになった時に達成感が得られ、そしてそれが自信につながっていきます。
今はロボット作りが流行っています。釘を打ったり、ボンドで貼り付けたり、クレヨンで色を塗ったり思い思いのイメージで作っています。

 


2023年10月31日