まんとみだより No.4

遊ぶことは学ぶこと

興味を持ったことに熱中して遊べることは、幼児期の子どもたちにとって大変重要なことです。乳児~幼児は遊ぶことを通して、様々なことを感じとり、自分の力を使い、新たなことを知ったり吸収したりしていくからです。それは乳幼児期の健全な発達を促すと共に、学びの体験となります。自ら遊ぶことが学ぶことになるためには、十分に遊べる環境や時間、人との関わりが大切になります。ある遊びの研究によれば、いわゆる難関校に合格した学生は幼児期にいっぱい遊んでいたということがわかったというのです。遊びは主体的な活動です。遊ばされるのではなく子どもが自分の意思で遊ぶのです。そして、集中して遊ぶことによって色々なことを考え、気づいていく力をつけていきます。そのプロセスに手応えや満足感を感じることで、さらに面白くするために遊びを展開しようとするのです。

泥団子で考えてみましょう。初めは作りたいと思うと、他の人がどのようにつくっているのかをよく見て観察します。それから自分でもやってみます。真似をすることは学ぶことなのです(学ぶは真似ぶから派生していると言われています)。しかし、初めからはうまくいきません。どうしたらツルツルピカピカの団子ができるのか考え、細かい土のありかを突き止め、水を加えて・・失敗をしながらも繰り返し粘り強く挑戦し、非認知能力が養われます。そして、できた時には「やったー」という達成感が得られるのです。自分でやりたいと思い、挑戦し、試行錯誤しながら、どうしたらうまくいくのかを探っていくというこのことは、学習の仕方を学習しているといえるでしょう。この経験が、やがて小学校から始まるさまざまな学びに生きていき、やがて生きる力になっていきます。用意されたプログラムに従って、(〇〇遊びと言って)遊ばされるのでなく、自ら遊ぶ事が重要なのです。まんとみ幼稚園で、お気に入りの場所をみつけて、大いに遊んでもらいたいと思います。

 

 


2023年06月29日